この記事の見出しと記事の冒頭で「ターミナルビルを望むことができる」という記述があります。実際に仙台空港臨空公園からみたターミナルビルの写真がこちら。


この写真を撮影したおよそ半年後、ここは津波で大きな被害を受けることになります。

2011年の8月、一つ前の写真からちょうど一年後の下増田第一臨空公園。遊具がすべて津波が押し寄せた方向になぎ倒されたまま放置されていて、その猛烈な力の強さを物語っていました。
公園の高台からは、こんな感じでターミナルビルがよく見えました。被災前にはたくさんあった電線や電柱がなくなったおかげでヒコーキの撮影はしやすくなりましたが、こんな形で写真が撮りやすくなってもうれしくもなんともないよなと、この場に立った時に思ったものです。
2012年の11月。遊具やトイレなどは撤去されましたが、敷地内には自由に入ることができました。隣にあった高台も、雑草が生えていたものの時々人が訪れ、ヒコーキや空港を眺める姿がみられました。
そして、2016年の5月に仙台空港ターミナルビルの展望デッキから撮影した写真。公園の敷地だった場所はすっかり更地になり、この写真の左側にあった高台も平坦になっていました。
周囲には杭が立てられて立入禁止の状態に。今後公園が再び整備されるのか、それとも別の用途に使われるのかは不明ですが、できることならまたあのにぎわいがある公園が戻ってきてくれればと思うところです。



