酒は飲め飲め飲むならば日の本一のこの槍を飲みとるほどに飲むならばこれぞまことの黒田武士
この槍にちなんでいるそう。黒田藩の家臣が福島正則のところに使いで行ったときに大きな杯に入った酒を全部呑んだら褒美をやると言われて見事に飲み干し、いただいたのが日本号という槍で、その様を歌ったのが黒田節だと。福岡県に十数年住んでいたことがあるのですが、初めて知りました。
由来はともかく、問題はうどんの槍です。
ほうびの槍に見立てたのはごぼう天。およそ32cmあるそうで、揚げたてなので衣はパリッパリでごぼうはサックサク。そのままいただくもよし、ダシに浸して食べるもよし。一緒に出てきた薬味の柚子胡椒をちょっと付けて食べてもうまいです。
一緒に入っている丸天もふわっふわで、すり身の風味が口いっぱいに広がってこちらもたいへんに美味しい一品。このごぼう天と丸天だけでお酒吞むのもいいなあ。
もちろんうどんは博多らしいふわふわとコシのバランス。だしもすっきりしていていくらでも飲めてしまうやさしいお味。入り口の横にはポットに入っただしを自由に試飲できるよう用意されているので、だしだけでもぜひ味わっていただきたいところです。
うどん手帖 (死ぬまでに一度は食べたい!!全国の名店50+α)
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