飛行場放浪記

飛行場が大好きなおっさんがなにか書いてます。たいてい何か食べたり吞んだりしてます。

元岩手県防災ヘリが長野県防災ヘリ代替機として運用開始

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Twitterのプロフィールにも書いているのですが、日本国内でいちばん好きな空港は長野県松本市にある松本空港信州まつもと空港)。ここに基地を置く長野県防災航空隊のヘリコプターが墜落してから2018年3月5日で一年。別件で松本入りしていたのですが、泊まったホテルで追悼式が行われていました。

松本に来る度に空港で撮影していて、墜落した機体もよく撮影していたので、事故の報には驚きましたし、残念な出来事でした。松本ではこのほかにも、空撮でお世話になった新中央航空の機体が墜落するという事故もあり、暗いニュースが続いた2017年でした。



防災ヘリの運航は隣県の山梨県防災航空隊の運航も行っているジャネットが担当することになり、機体は2016年まで我が故郷、岩手県防災航空隊で活躍し、その後ユーロテックジャパンに売却されたベル412EP・JA6776をリースする形。2018年2月24日に到着したそう。

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写真は2016年に花巻空港で撮影した岩手県防災航空隊時代の姿。赤の太いラインが消防を表し、上の青のラインが空と三陸の海、緑のラインで豊かな自然を表しているとのこと。

追悼式に関連した長野県のローカルニュースの中で、7日に松本空港長野市の間で訓練飛行を行うという情報があり、6日もなにかやらないかなーと松本空港のまわりをフラフラと放浪していたら、FDA205便の離陸のころにハンガーから小型機スポットに出てきました。

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飛行機を眺めるワンコに癒やされている場合ではなく、急ぎターミナルゾーンの展望台へと移動です。

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おおぉ、これはまさに岩手県防災航空隊にいたJA6776ひめかみではないですか。すでにエンジンがかかってローターがブンブン回っております。このときは「エンジンランかなあ」ぐらいにしか思ってませんでした。


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ピリピリしてそうだったのでフェンス前までいくのは遠慮してましたが、ギャラリーのおじさんが接近。隊員さんになにか言われていましたが、退去は求められなかったようでここで見物してました。


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県警ハンガー横には防災航空隊の隊員さんなどの姿が。これは飛ぶのか。


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この少し前に着陸したJDLのヘリ(JA6935・AW109)のパイロットさんも見守ります。なんかかっちょいいですねえ。

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そうこうしているうちに、松本RDOにコンタクトして離陸。


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このポジションだと空港周辺の公園の森バックになり、空港で撮ったものではない雰囲気にできるうえ、R/W36運用だとやや背中を見せながらライトターンして離陸していくので好きなポイントなのですが、今回はまったく背中を見せることなく離陸。場周経路を通って滑走路上でストップアンドゴーを行いました。


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JA6776が訓練中に離陸した新日本ヘリコプターのベル407・JA6408。こんな感じで、誘導路から滑走路に出るときにやや背中を見ることができるのです。


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3回ほどストップアンドゴーを行って、いったんスポットへ。フルストップかと思いきや、クルーチェンジを行って再び離陸。松本RDOに3回のストップアンドゴーを行うと連絡してふたたび滑走路へ。

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ポジションチェンジをして先ほどとは反対側へ。背景の山付近が墜落現場。山頂付近は雲に覆われていました。

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ストップアンドゴーを終えてフルストップ。隊員さんらに見守られながらスポットへ。

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ふたたび最初のポジションに戻って、フェンス越しに撮影。制限区域立入許可を得なくてもこんな位置で撮影できるのが松本空港のいいところ。

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JA6776の着陸と前後して長野県警のJA220Eやまびこ2号がスポットに出てきました。これからしばらくはこの2機(と長野県警のJA110E)がタッグを組んで救助などにあたることになるのでしょう。

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松本空港ターミナルビルの展望デッキからは、防災航空隊のハンガーが垣間見られます。訓練飛行の直後でしたが、本格運用に向けた準備に余念がない様子です。

新聞報道などによれば、当初は火災消火や救急搬送などの業務にとどめるとのことですが、並行して本格的な山岳救助を行うための訓練を継続していく模様。パイロットとして着任した方は経験豊富とのことなので、早く今までのような態勢が取れるように期待しつつ、実際の出動が一件でも少なくなればと願わずにはいられません。