富山空港の利用促進のため、富山県酒造組合が企画したもので、組合加盟の14蔵が270mlの統一ボトル、ヒコーキを切り抜くという凝ったデザインの統一ラベルでつくったもの。蔵によって純米吟醸や大吟醸など種類が変わり、価格は510~620円。
富山の地酒 ANAラベル(270ml×10本セット)02P05Sep15 |
なかからこの3種類を買ってみました。
左から銀盤 大吟醸・ 三笑楽 山廃純米・黒部峡 純米吟醸。ちなみに富山空港の売店では、3本買うと専用の箱をつけてくれるそうです(一番上の写真の奥の方にちらりと見切れております)。
ラベルのヒコーキの部分は紙が切り抜かれていて、透過光で見ると青のグラデーションが変化してものすごくキレイです。コストはかかるんでしょうけど、このアイディアはいいですね。
14種類のなかで唯一の山廃純米を出してきた三笑楽。 山廃の強いクセはありませんが、ほどよい酸味と力強い味わいで、今回選んだ3本のなかでは最も好きな1本(個人的に山廃が好き、という理由も大きいとは思いますが)。
世界遺産となっている合掌造り集落がある五箇山にある蔵で、ホームページの蔵の紹介の最初に「酒は楽しく吞むものだ」と書いてあり、一気にこの蔵が大好きになりました。 楽しくない酒はつまらないし酒に対して失礼です。
つづいて、銀盤の大吟醸。大吟醸といっても、精米歩合は50%なのでものすごく削ってある大吟醸なんかと比べれば、それっぽさはありません。でも、すっきりとしていて吞みやすい味でした。大吟醸は冷やして、とよく言われますが、常温でも十分美味しかったです。
最後は黒部峡の純米吟醸。富山県と新潟県の県境にある朝日町で江戸時代から続く酒蔵のお酒。すっきりとしていながらも酒そのものの味がしっかりと感じられて、バランスがいいお酒です。
富山県酒造組合では、北陸新幹線開業を記念して、同じボトルで新幹線をあしらったラベルのものをこれに先だって発売していたんだそうで(参加している蔵は一部異なります)、コラボ商品の第二弾。富山の有名な日本酒の蔵が新幹線記念ボトルの方には参加しているのにANA応援ボトルの方には参加してくれていないなど残念なところもありますが、やはり水が美味しい富山の日本酒だけあり、今回選んだ3本はどれもおいしく呑めるものでした。
新幹線開業の影響で、以前はB787やB777が来ていたもののB737ばかりとなり、来年夏ダイヤから2便減便されるのが決定的であるという情報も流れる中、このコラボで少しは富山空港の利用客が増え、ヒコーキを撮影する機会も増えてくれるとうれしいところです。