各地の空港で愛称をつけるのが流行っております。「いわて花巻空港」や「信州まつもと空港」のように立地を示すものを付け加えたものはまあ分かるのですが、山陰地方は「鳥取砂丘コナン空港」「米子鬼太郎空港」「出雲縁結び空港」と、なかなかスゴい名前の空港が並んじゃってます。名探偵コナンの作者さんの出身地が鳥取県の北栄町だからという理由なのですがアニメの舞台はおそらく東京、そして北栄町は鳥取空港と米子空港のほぼ中間地点。いろいろ微妙です。
そんな中でも異彩を放つのが「宮崎ブーゲンビリア空港」。ブーゲンビリアとは熱帯性の低木で鮮やかな花を咲かせる植物。宮崎県の観光の父とも言われ、宮崎空港ターミナルビルの初代社長を務めた岩切章太郞さんが沖縄県の竹富島でこの花を見て感動し、宮崎県の観光の花として普及に努めたことから空港の愛称としたんだそう。
ちなみに、宮崎県の木ともなっていて、海岸沿いでよく見るフェニックスを植えるようになったのも岩切さんが関わっているらしく、だったら宮崎フェニックス空港でもよかったのではとも思ったのですが、アメリカのアリゾナ州にフェニックス・スカイハーバー空港というのがあるのでダメだったのかもしれません。
さて、意識してブーゲンビリアを見た記憶がない私。空港の名前が付いているぐらいだからどこかに植えられてるだろうととりあえず展望デッキに行ってみたのですがそれらしい花がありません。上の写真の前ボケに使ったのは明らかに違います。
南国っぽい花ですがこれも違う花ですね。花のことはよく分からないので名前はスルーします。
展望デッキの説明書きには通年見られると書いてありますが、一緒に添えられている満開時の写真は6月のもの。訪れた11月は時季外れだったのかなあと1階に降りてみたら、それらしい花を発見。
空港名が入った石にわざわざ鉢植えの花を置くぐらいだから、これがブーゲンビリアなんでしょう。きっと。
ほほー、こういう花なんですねー。見たことがあるような、ないような。たしかにピンクというか紫というか、鮮やかな色の花です。
花の隣のベンチに座っていた温水洋一さんも、そうそうこれがブーゲンビリアなんですよと言っているようでした(言ってない)。
一度目にすると空港のあちらこちらで目にするようになるもので、トイレの手洗いにもこんな風に飾られてたり
搭乗口前にはこんな立派な寄せ植えが。これだけ館内のいろいろなところでブーゲンビリアが見られたら、きっと初代社長もよろこんでいることでしょう。
ブーゲンビリアが空港にあることは分かったものの、愛称決定のモヤモヤした気持ちは解消されないまま宮崎を離れました。