とある雑誌の取材でロケットの打ち上げ(H-2A F30)を撮影するため種子島に行っていたのですが、予定の2月12日の打ち上げが気象条件の影響で延期になり、結局17日になりました。多少延期になる可能性があることを考えて、余裕を持ったスケジューリングをしていたのですが、それを上回る延期。
18日の午前中には品川にいないといけないのですが、17日17時45分の打ち上げを見てからだと、その日はすでに鹿児島行きの高速船はなく、翌朝一番の高速船に乗ってもどうにも間に合いそうになかったので、残念ながら撤退せざるを得なかったのです。
種子島にいる間は特にすることもなく、種子島空港の展望デッキに行ったりして時間をつぶしたりしておりました。上の写真は、種子島宇宙センター内の売店にあったH-2Bの4色ボールペンで撮った茶番写真。固体ロケットブースターをスライドさせるとペン先が出てきます。
せめて打ち上げの煙だけでもみられないものかと、打ち上げ当日は鹿児島空港に来てみました。うまくいけば何かしら飛行機と絡めた写真が撮れないものかと。いままでどんよりとした天気ばかりだったのに、この日はムカつくほどのいい天気。
距離にして160kmもありますが、煙ぐらいはみられるだろうと。ついでに噴煙を上げている桜島も絡められれば言うことないのですが、角度的にちょっと難しそう。問題はこの時間帯の鹿児島空港のトラフィックがさほどないこと。
画像は鹿児島空港ターミナルビルのホームページより。出発便のスケジュールを見ると、打ち上げ時刻にちょうどよさそうなタイミングでソラシドエア85便が出ることになっています(同時刻のANAのはコードシェア便)。
SNA85がやや早め?にブロックアウト。タキシング開始がおよそ42分。打ち上げまであと3分。
桜島は噴煙を上げてませんでした。JACのハンガー前あたりを通過したのが44分。打ち上げまであと1分。
SNA85がパラレルタクシーウェイからT1に入ろうとしたあたりで、高隈山のむこうにものすごい速さで上昇していく火の玉が見えた!
が、しかし、SNA85と絡めようと思って画角を広げるとロケットはどこにいるのか分からないし(写真右側に写ってるはず)、SNA85はフェンスとかぶるし。
ロケットが上昇してきたら煙もハデに見えるようになり、引いて撮ってもちゃんと分かるようになりました。SNA85の位置とはやはり微妙に離れてて絵になりません。
SNA85がT1からランウェイに入ったのが47分ごろ。H-2Aの煙はここまで上がりました。撮影ポジションがもうちょっと南側だったら、SNA85との位置関係とか大きさのバランスがよかったのかとも思いましたが、こればかりはタイミングとか運の問題なのでしかたありませんね。
この距離で見ても打ち上げはけっこう感動的でしたが、160km離れていることにやはり悔しさも感じました。やっぱり種子島でその轟音と強烈な光を体感したいもの。次の打ち上げもなんとか種子島に渡りたいところです。