飛行場放浪記

飛行場が大好きなおっさんがなにか書いてます。たいてい何か食べたり吞んだりしてます。

ナテックのラジアル付きエアバンドアンテナ、HS3000RとHS3の違いとは

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 いやー、アンテナネタはブログ向きではありません。写真が縦長にならざるを得ないので、どうも収まりが悪くなります。

 以前、ナテックのちょっと変わった形のエアバンド用アンテナ、HS3000Rについて紹介しました。

→ 一風変わったエアバンド用アンテナ、ナテックHS3000Rを買ってみた



 このアンテナを作っているナテックで、ほぼ同じコンセプトと思われるアンテナをもう1本見つけてしまいました。それが上の写真のもの。HS3という型番です。


 HS3000Rと同じように、アンテナの根っこからしっぽが生えておりますが、よく見ていくと細部に違いがあります。

 
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  上から、HS3の本体、ラジアル、HS3000Rの本体、ラジアルです。本体の長さは圧倒的にHS3の方が長いのですが、ラジアルの長さはHS3000Rの方が長いです。長さが違うものの、受信状態には大きな変化は感じられませんでした。

 HS3の本体は超弾性チタン合金、ラジアルはステンレスワイヤーでできているんだそうで、エレメントが細いもののしっかりと自立してくれます。ちょっとした刺激で左右にフラフラとしますけど。

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 大きな違いはラジアルの接続方法。写真の上がHS3000Rのもので、下がHS3のもの。HS3000Rがアンテナと受信機に間に取り付けるラジアルリングにねじ込む構造になっているのに対して、HS3はアンテナで受信機のコネクタにかしめるような構造。このわっかをSMAコネクタにはめて、その上からアンテナをねじ込みます。

 
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  こんな感じです。撮影で使用したアイコムのID-51など、私が手持ちの受信機や無線機では問題なかったものの、コネクタ部分の形状によってはラジアル部分を細工しないと取り付けられないものもあるようです。

 HS3の大きな特徴は、周波数帯にあわせて長さを加工することができること。販売されている状態ではVHF帯エアバンドに合わせて作られているのですが、エレメントをカットすることで136~700MHzまでの任意の周波数の専用アンテナを作ることができるというのです。

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 添付の説明書には、UHFエアバンドの238MHzと299MHzの時のエレメントの長さが記載されており、これに従って切ればいいのですが、チタン合金を切らなければならないためカッターの刃が欠ける可能性があり、工具を使い捨てにすることも推奨されてます。

 UHFエアバンド用のアンテナを作ってみるのもおもしろそうですが、切ったら後戻りできないのがネック。UHF帯では効果が出にくいとHS3000Rの商品説明のなかに記述されているのも、切ってしまう勇気が出ない要因の一つです。

 次回、HS3のエレメントを無事切ることができたのか、それとも切るのをあきらめたのか、お楽しみに(笑)。