いきなりのAmazon商品紹介からのスタートで失礼します。
三谷幸喜さんの脚本・監督で、完全に編集なしの本編100分ワンカット撮影というドラマ、大空港2013。大空港というからにはどんな空港でロケかと思いきや、ローカル中のローカル空港、松本空港でロケが行われました。回しっぱなしという性質上、エプロンに出る経路まで分かってしまうという、空港の保安上大丈夫なのかと心配になったりもしますが、個性的な男優陣と美人揃いの女優陣で、話の展開も三谷さんらしさがあっておもしろいドラマです。
リアリティのかけらもない部分が多いのですが、リアリティしかない舞台でやっているからこそ見られるしおもしろいというのは、先日オンエアが始まった北海道テレビ放送制作のドラマ「チャンネルはそのまま」に通じるものがあるのかも、と思いました。
羽田空港が悪天候で松本空港にダイバート。それぞれにそれぞれの事情を抱えた一家が機体から降りてきてミールクーポンをもらったもののレストランは1軒しかなく、という冒頭の設定からめっこうめちゃくちゃですが、出てくるレストランももちろんホンモノ。
1階の真ん中あたりにあるのが到着口。その向かいには写真では切れてますがレンタカーのカウンター。エスカレーターを昇ったスモークの貼られているガラス張りの部分がそのレストラン。松本城にちなんで「レトストラン城下町」という店名。なんとオフィシャルサイトがあります。ホームページビルダーとか使ってた古き良き時代を感じさせてくれますが、お店もそんな感じ。
で、ドラマの中でなぜかみんなで食べるのがトンカツラーメン。これも実際にあるメニューです。
ラーメンにトンカツって…。
どーん。
マジでトンカツがラーメンのスープに浸ってます。ちなみに、発注してからけっこうな待ち時間があったのですが、後から入ってきたお客さんが注文した普通のラーメンは3分も経たずに出てきていたのが驚き。私のが時間がかかったのはトンカツをちゃんと揚げてくれていたからなんでしょう。アツアツだったし。
いちばんの不安要素は「トンカツの衣、剥がれるんじゃ?」だったんですが、しっかりくっついてます。さすがラーメンにトンカツを浸すなんてメニューがあるだけあり、そのへんの抜かりはなさそう。
浸ってないところの衣はちゃんとサクサクしてるのは当然のことながら、スープが浸った衣もまたけっこううまい。んでもって豚肉はやわらかくてサクッと切れます。普通にカツカレーとかで食べても絶対に旨いヤツ。カレーもなんだか美味しそうだったし。
スープは醤油味ですが、どこかものすごく懐かしい感じがする風味があって、それがなんなのか思い出せません。
店内には地元のマニアの方が撮影したとみられる写真がたくさん。空港のレストランに来たというよりは、航空マニアがやってる喫茶店にやってきたみたいな雰囲気ですが、店員さんはいたって普通。いや、普通じゃないところが一点。おかみさんらしき方はお会計でナチュラルに「はい1000万円いただいて50万円のおつりねー」と昭和な接客。もうすぐ新しい時代を迎えようかというときに、貴重な経験ができました。