どこかがオープンしてはどこかが閉鎖されると、延々と工事が続き福岡のサグラダファミリア状態となっている福岡空港国内線ターミナルビル。2017年11月21日、待望のラーメン集積施設「ラーメン滑走路」がオープンしました。
福岡とか九州のラーメン店が集まった施設なのかと思いきや、全9店のうちいわゆる博多ラーメンは3店で、どちらかというと全国各地のラーメンが食べられるエリア。「知る人ぞ知るラーメンがここに降り立ち、ここで有名になったラーメン店が再び全国に飛び立ってほしい」というコンセプトだそうです。
通路には滑走路のような塗装が施されていますが
ホンモノの滑走路にはあり得ない直角のカーブとかあったりもします。こちらの「まんかい」は大阪の有名店だそうです。
期間限定で入れ替わる店舗が2店あり、オープン時は東京の「博多焦がし味噌専門 五行」と山形の「ワンタン麺の満月」が入ってました。公式のプレスリリースにすら触れられていませんが、期間限定店舗の上には「SELECTION16」と「SELECTION34」の表記が。福岡空港をベースとする航空ファンにはおなじみの滑走路に書かれている数字ではありますが、普通の人には伝わりにくいだろうなあと思います。
地元福岡のラーメン店よりも他のエリアのラーメン推しっぽかったので、入ってみたのは北海道以外初出店となる「弟子屈」。ランウェイ(もちろん店内の通路のことを言ってます)の16エンド端にあって、中途半端な時間帯でもけっこう賑わっております。
店内に入ってメニューを見ると一番人気が焼豚味噌だというのでこちらを発注です。味噌と魚介だしやらワインやらが入っているんだそうで、たしかに味が濃いというか深いというか、一言でいえば旨いです。肉味噌が辛口と甘口から選べるようですが、店員さんオススメの辛口をセレクト。溶いてみたらまたスープの味が変わってごはんが欲しくなる気分。
焼豚は薄くスライスされ、かつ炙ってあるので香ばしくてビールのつまみに食べたいぐらい。これが乗ったミニ豚丼もメニューにあったのですが一緒に発注したごはんものは左上にある山わさび巻き。思ったより鼻に抜ける辛さがつよくていい感じですが、味噌ラーメンよりは醤油系に合う味だったかもしれません。
そういや、弟子屈って新千歳にもあったよなあ、と思い出し、2日後に今度は新千歳空港の北海道ラーメン道場へ。ほんとうは、直行便で福岡から新千歳に飛んで立て続けに食べてみようというくだらない計画をしていたのですが、いったん東京に戻らねばならず断念です。
弟子屈のほかにラーメン専門店で空港に2店舗出しているのは、私が知る限り北九州空港と岡山空港にある「ラーメン山小屋」ぐらいでしょうか。
同じ焼豚味噌を発注です。照明の加減とカメラの設定の問題でちょっと色が違って見えますが、まあ当然ながら一緒です。函館産刺身昆布が載っている(写真右上の黒っぽいヤツ)の量が新千歳の方が多いように感じましたが、写真で見るとさほど変わりません。明らかに違ったのは焼豚の炙り加減。新千歳の方がカリッとして香ばさが強かったのですが、これは店の差というより作ってくれた店員さんの差のような気がします。
WAONでさらっと払ってしまったので気がつかなかったのですが、お店のサイトのお品書きを見たところ、同じメニューですが福岡空港のほうが50円高く設定されてました。食材の輸送代を考えれば妥当な金額なんじゃないでしょうか。