4月1日にはまだ早いので、冗談とか嘘とかじゃないとは思うのですが…。
ユニデンがYoutubeに新しい受信機らしきもののプロモーションビデオをアップしているようです。アイコムとAORがもたもたしている間に、すごい見た目(おもに液晶表示まわり)の製品をぶっ込んできました。
製品名はSDS100。True I/Q Scannerというサブタイトル的なものが付けられています。パンフレットを掲載したような画面の説明をGoogle翻訳で読んでみると
・サイマルキャスト領域におけるデジタル性能の向上のための設計
・丈夫/耐候性 JIS4構造(別の資料ではIPX4と併記)
・リチウムイオンバッテリー
・現在の操作に基づいて機能を変更する3つのコンテキストソフトキーによるUIの改善
・カスタマイズ可能なカラーLCD:ユーザーは色と各表示フィールドに表示される内容を変更できます
とあります。
プレスリリースやほかのパンフレットなどを総合すると、ソフトウェアラジオ(SDR)技術を搭載した最初のハンディ受信機だそうで、従来のハードウェアラジオと比べて厳しい受信環境においてもその性能を十分に発揮できるんだそう。マルチパスによる信号のひずみや、複数の同じ周波数を使用する基地局の電波による干渉に対しても、デコードが可能になるとのこと(サイマルキャスト領域というのが、この干渉している状態のことを指している模様)。
大きく変わったのが、BCD436HPが単3形電池3本で動いていたのに対して、SDS100は内蔵リチウムイオンバッテリーになったこと。バッテリーの容量は今のところ不明ですが、8時間以上稼働すると書かれています。SDS100のUSBコネクタを通じて充電可能だそうです。
映像を見ると確かにカラー液晶を搭載しています。ハデハデしてますねぇ。基本的な表示はBCD436HPに近いようですが、より細かい何かが表示されているようです。
こちらの映像のラストに出てくるパンフレットっぽい映像にはスペックっぽいものが書かれていて、DMRとNXDNにも対応しているというようなことが読み取れますが、プレスリリースによれば有料アップグレードが必要だそうです。そのほかはBCD436HPと同様の機能のようです。GPS内蔵してくれればと思ったのですが、Radio Referenceのディスカッションスレッドによれば搭載されていないとのこと。ジョンの補助的収入に悪影響を与えたくなかったとUPMan(日本でいうところの中の人)が応えていますが、ジョンって誰?
こちらの動画ではメニュー画面などが次々と表示されていますが、どんな新しい機能があるのかはちょっとよくわかりません。
ただただSDS100が雨に打たれるシュールな動画も。JIS保護等級4であれば防まつ型・あらゆる方向からの飛沫による有害な影響がないという性能になります。BCD436HPはおそらく防じん防滴にはあまり配慮がされていなかったように思いますが、ちょっとは屋外での使用で安心できそう。
ユニデンのプレスリリースには2018年第2四半期にリリース予定で、価格は699ドル。現在はFCCの認可待ちだそうです。
もうすでに製品のマニュアルもGoogleドライブからダウンロードできるようになっていて、発売はもう目前という感じ。見る限り、液晶画面以外の機能ではBCD436HPと大きく変わるところはないようですが、SDRを導入したことでエアバンドの感度など受信性能がどう変わったのか、気になるところです。