大改装工事中の福岡空港国内線ビル、展望デッキは今どんな感じ？

　増築に増築を繰り返して、最終的に3つのビルに分かれていた福岡空港国内線ターミナルビルを一体化して使い勝手をよくするためにただいま大改装工事中。通常運用しながら、あちらを壊してこちらを作りを繰り返して2020年までには完成させるそうです。

　画像は国交省が作成した資料を雑に合成してみたもの。ターミナルビルを一体化するとともに、ちょっと出っ張ってた第一ターミナルビル付近を下げる形。スポット数が増えることはなく、むしろ減っているようにも見えます。平行誘導路を増設するのが本来の目的のようで、プッシュバックしている機体をかわして奥のスポットに入ることができるようになるなど、地上移動がスムーズになりそう。ここに記載されている滑走路処理容量でいうと微増程度に見えますが、数字以上の効果があるんではないかと思います。

　展望デッキも、一部が2017年9月に閉鎖されてしまい、2020年春ぐらいにリニューアルオープンされる予定だそうです。現状がどんな感じなのか見てきました。

　改装工事の影響で、展望デッキへのアクセスはちょっと面倒。まず2階に行ったら南保安検査場を目指します。

　壁はキレイに作ってありますが、いかにも工事中という感じがする殺風景な通路を通っていくと保安検査場の案内とともに送迎デッキの表記も見えてきます。さらに進むとかなり大きな案内表示があるのですが

　非常口への入り口のようなドアがありますがためらわずに中へ

　非常口っぽいイメージの扉から入ったその印象のまんまの階段を4階までのぼります。狭くてけっこう急なのですが、小さな子どもを連れた家族連れも多く通ってます。ちなみに、エレベーターはなくアクセスはこの階段一本です。

　3階のレストラン街をずんずん奥に進んでいくとこの階段の途中から入れるので、そのルートのほうが歩いて階段を上る距離が短くなるのでラクですね。

　展望デッキに出る前にはちょっとした展示スペースがあります。以前からあったものを縮小した感じでしょうか。

　福岡空港の歴史もさらーっと勉強できます。1951年に羽田ｰ伊丹ｰ福岡の民間航空が開設されたのですが、この3つの空港の地上管制は同じ周波数だけど、飛行場管制は福岡だけ違う周波数だなあと。海を挟んだ隣の韓国・釜山にある金海国際空港が118.1MHzなので、こっちが先にあって混信の恐れがあったからなのかと。話が横道に逸れました。

　これが展望デッキのほぼ全貌。出入り口はやっぱり非常口っぽい画面左に見える扉。いちおう、ドアまではスロープがありバリアフリー対応しているかのように見えますが、それまでがほんとうにバリアだらけだけに、このスロープの意味があるのかと思ってしまいます。

　奥の方はガラス張りのエリア。手前は金網フェンスのエリアで、金網のところは照明器具で視界が悪いこともあってかガラス張りのエリアが人気です。しかし撮影するとなるとガラスがけっこうやっかい。

　展望デッキのガラスフェンスとしては普通の厚さだとは思うのですが、写真に撮ると思いのほか画質が落ちます。あまり望遠側は使わない方が得策かも。数センチだけすき間があり、ここで見ると青緑っぽく色が変化しているのが分かるかと思いますが、RAWで撮ってればどうにかなるレベル。ガラスの裏も表も汚れが目立ち、あまり清掃は行き届いていないのかなと。

　金網はなかなかの目の細かさで、口径の小さいミラーレス一眼のキットレンズでもよけようのない間隔。ところどころにレンズ入れてもいいよ穴があるのですが、位置が微妙でちょっと使いにくい感じ。どちらかというとガラス越しで我慢して撮った方がいいのでしょうか。

福岡空港の展望デッキといえばやっぱりこれが目立ちますねー。桃太郎っていうぐらいだから岡山あたりの会社かと思ったら、本社は埼玉で浦和レッズのオフィシャルパートナーでした。桃太郎の由来は会社のホームページを見てもよく分かりません。とりあえず、桃つながりでピーチの機体を。

ここまでの写真をご覧いただいて分かるように、行ったときは天気が悪いし、ガラス越しでビシッと写らないなら流し撮りにしてしまえと、いまや貴重なボーイング747も1/15秒で撮影。R/W16の着陸は背景にビルが入るのでいい感じですが、着地の瞬間は展望デッキからは見えません。R/W34だと頭上を離陸機が通過していくぐらいで、タキシングしている機体ぐらいしか撮りどころはなくなります。