保安検査場を通過した後に食べるところといえば、軽食が中心。そんな中でも東京国際空港はゲート前メシが充実しているところです。蕎麦が食べられるお店はたくさんありますが、なかにはこんな、見ただけでもわかるぐらい本格的な蕎麦がいただけてしまいます。
日本航空とスカイマーク、スターフライヤーの一部が使用する第一ターミナルビルの13番搭乗口の前、 立ち食い蕎麦「SANGOAN HANEDA」という店。立ち食いというと、駅蕎麦をイメージしてしまいますが、ちょっと雰囲気が違います。東京は港区、私のような貧乏人が近寄っちゃいけない街、白金にある三号庵という蕎麦屋さんがプロデュースするお店。立って食べちゃ失礼な感じですが、蕎麦屋の長っ尻は粋じゃないんだそうで、そういう文化を表したのが立ち食いというスタイルなのでしょうか。店の前にはテーブルが並んでいて、みなさん普通に座って食べてましたけど。
つゆは江戸らしく濃いめ。その濃厚な味に負けないぐらいしっかりとした風味を感じる蕎麦。天ぷらは私が発注した時は注文があってから揚げていて、小ぶりながら海老も2本ついてきます。ざるに載った蕎麦が平たく見えて、ああ大盛り発注すべきだったかと思いましたが、ざるが若干深めなので想像よりも蕎麦は入ってました。蕎麦好きにはやっぱり大盛りがいいかなとも思いますが。
天ぷらとお酒のセットなんてのもあるので、ちょっと吞んであとで蕎麦を食べるという、蕎麦屋吞みっぽいこともできます。行ったときは朝8時だったので、さすがにお酒は控えました。
私が食べていたときは13番ゲートは福岡行きが今まさにドアクローズしようかというところ。グランドスタッフさんが「福岡行き、あと5名様をお待ちしてまーす」と大声を張り上げるなかで食べる蕎麦も、なかなかのもんです(笑)。