一番いいのは自分で縮尺が選べて、高度や縮尺の表示も好きなときに確認できること。そう、それはまさにFlightradar24。あれが見られれば言うことありません。
そういやJALは2014年7月から、国内線でも航空機内でインターネット接続サービスを提供していました。これを使えばFlightradar24を見ることはできそうですが、接続スピードが心配。それと接続料金が有料で、30分で400円、もしくはフライトのマイル数によって3段階の使い放題制。最も使いたくなりそうな長距離路線、羽田→那覇でタブレットかパソコンを使って接続すると1200円となります。
はたして上空でのお遊び(しかもちゃんと見られるかどうか分からない)に1200円払うのはどうかなー、と思っていたところ、接続サービスを提供しているgogo社から無料で使えるクーポンコードをもらったので、羽田から長く乗っていることになる那覇行きの機内で遊んでみることにしました。
このあとブラウザを立ち上げると自動的にJAL SKY Wi-Fiのポータルサイトが表示されます。ここで機内エンタテインメント(動画や観光情報サイト)を見るだけなら無料。有料のインターネット接続を使うためには、ここから手続きが必要になります。
ここでgogo社のユーザーアカウントがないと手続きが進められないのですが、これは搭乗前に作ることができます。手続きがスムーズですのでこれはぜひあらかじめやっておきましょう。
具体的な接続スピードを計測はしていませんが、若干のもたつきを感じるものの、さほど太くない衛星回線を航空機内で使っていると思えば許容範囲かなと思います。
この日は天気が悪く、ずーっとこんな天気。地上を見ることもできず、雲の変化も楽しめません。この先どこかで雲が切れたり、雲がハデになったりしないかなーと思ったら…。
ちょうど飛行機が飛んでいるルートに沿って帯状の雲が。これはもう機窓はあきらめるしかなさそう。というのも機内から確認できてしまうわけです。これは便利。
そんな訳で、Flightradar24で現在地を確認しながら飛ぶというのもそれほどテンションが上がらなかったのですが、とりあえずやってみました。
が、なんと乗ってる機体が残念ながらADS-Bを送信していないものでした。ADS-Bとは、簡単に言えば自機の位置と高度を定期的に送信するもの。この航空機が送信する電波を傍受して得られたデータをアップロードしているのがFlightradar24などの航空機位置表示サイト。ADS-B機器の搭載は国際線機材のほうが多く、国内線機材はまだすべてに搭載されるまでには時間がかかりそう。そんなわけで、機内で自機の位置を表示させることはかなわなかったのです。
自機の位置を知りたいだけなら、JAL SKY Wi-Fiのポータルサイトでも可能。こんな感じで、地図上に航空機の場所を表示してくれます。うしろの線は航跡ではなく、ただ単に出発地と自機位置を直線で結んだ線のようで、どういうルートを通ってきたかを知ることはできません。高度やスピードの情報も出てきません。当然のことながら、他機の情報も表示されません。
これは後日、別の機材に乗ったときのもの。インターネット接続サービスに対応していて、かつADS-Bの送信もしていたので、Flightradar24で自機の位置や高度を確認することができました。表示のスピードは、最初に航空機アイコンが表示されるまでの時間がちょっとかかる印象でしたが、その後は移動する様子も問題なく表示してくれました。
GPSを受信して表示された位置と、Flightradar24が表示する航空機の位置はほとんど同じだったことからも、通信スピードは十分だったということがわかります。
ただ、この日は夜間のフライトで、座席番号A側がずーっと海だったので、自機の位置が分かったところでわずかな光すら見られないのであまり意味はなかったのですが…。
日中のフライトや、地上の上空を多く通過する長距離の路線(羽田からなら福岡とか新千歳行きなど)、羽田のアプローチ中など他機が機窓から見えるところなら、Flightradar24を見ていても楽しい感じ。羽田から福岡・新千歳でスマホでの接続なら500円なので、それほどの負担感もありません。これを見ているとおもしろくて機内で寝られないという弊害もありますが。
ちなみに、現在キャンペーンで羽田-小松・鹿児島で無料で使用できます。鹿児島は海の上を飛ぶことが多いのですが、小松は本州を横断していくように飛ぶので機窓風景が楽しそうです。