飛行場放浪記

飛行場が大好きなおっさんがなにか書いてます。たいてい何か食べたり吞んだりしてます。

気軽に徒歩で行ける大分空港の撮影ポイント

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www.tom-star.com

先日アップしたこのブログの記事で空港メシを大絶賛した大分空港ですが、展望デッキは撮影するという観点ではちょっといただけません。

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展望デッキへのエントランスは3階のレストラン街の奥にあります。入場は無料で、発着便の情報を伝えるモニターも。就航している航空機の写真や模型があるのは全国的にお約束になってますが、いまはなき日本エアシステムのレインボー柄の777などなつかしい機体も。

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フェンスはワイヤー仕様になっているのは最近の流れでいいのですが、植え込みがあるためフェンス際まで近づくことは不可能。絞りを開けるなどどうがんばっても残念ながらワイヤーが写り込んでしまいます。

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展望デッキ内に高低差がついているので、この高いところに登ればフェンス越せるのでは?と思って行ってみたところが冒頭の写真。滑走路上はクリアできますがスポットにいる機体は残念ながらフェンスごしに。

 

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一ヶ所だけワイヤーフェンスではなくアクリル板がはめてある部分があり、滑走路越しのの景色の解説が。このスタイルはちょっと洒落てていいですね。下に穴ぼこが6つ空いてますが

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どうやらここが撮影穴のもよう。標準ズームレンズなら入れられるぐらいの大きさで、カメラを振るのは厳しいのでスポットにいる機体を撮影する用という感じ。このときは清掃が行き届いていてアクリル板に汚れが目立たなかったので、穴を使わずともそこそこクリアな写真は撮れそうでした。

撮影にはちょっと厳しいのですが、ほかの空港にはない雰囲気だし屋根がかかる部分もあるので雨の日も入ることができていい展望デッキではあります。で、撮影するなら空港ターミナルビルから歩いて行ける撮影ポイントに移動するのがオススメ。

最初にご紹介するのがその名も空港展望公園

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国土地理院地図に文字を載せました

空港ターミナルビルの北側。あるいておよそ5〜6分ほどといったところでしょうか。迷いようもなく、途中(管制塔の庁舎のあたり)まではちゃんと歩道もあります。

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ちゃんと駐車場もあります。もちろん無料。この写真で左の木陰に見えるオレンジ色の屋根は焼き肉屋さんで、その隣に廃墟に見える集会所があり、さらにその向こうにも駐車スペースがあるので、クルマで行ったとしても大丈夫そう。

遠目に見て、誰かいるように見えたので平日の朝っぱらから熱心なヒコーキ好きですねえと思いながら歩いて行ったのですが(他人のことは全く言えない)よく見たら

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ゴリラの置物でした。ああびっくりした。

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目の前にはジェット燃料の給油施設があり、建物やらなんやらの合間から撮るような感じ。エプロンはほとんど影になって見えないのでエアバンドを聞いていた方が動きが分かっていいでしょう。

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R/W01の離陸(北向き)だと、機種によってはいい感じで真横で浮いてくれます。午前中は逆光で、このときはモヤモヤで海だか雲だかなんだかわからん背景が残念ではありますが。

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午後は順光ですが、このときはランウェイチェンジで逆向きになりまして、こちらになると機首が上がったときは後追いの形になります。相変わらずモヤモヤした天気であえてこんなに空を入れる必要はないんですが。

焼き肉屋さんの先にある駐車場のそのまた眼下には大分県警航空隊と本田航空のハンガーがありまして

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けっこうあり得ない角度で飛んでいるヘリが見られます。ああ、帰投してきたときにここにいればよかったなあと思ったのですがその時にいたのはこちら

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地理院地図にあれこれイタズラ書きしました

空港南側徒歩圏内撮影ポイントの一号緑地公園。空港から別府・大分方面に向かう道路を通るので交通量は多いのですが、軽トラがすれ違えそうなぐらい広い歩道(誇大表現)があるのでなんの心配もありません。ショートカットできそうな空き地があるのですが入っていいのかダメなのかよく分からないのでおおっぴらにはちょっと遠回りするのを推奨。

劣化が激しいと弾劾を受けているグーグルマップの航空写真を見ると立派な駐車場があるのでクルマで行けそうに見えますが、全部レンタカー屋さんのもの。見る限り駐車場はありませんでした。

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そのレンタカー屋さんの敷地をぐるっと回った道のどんつきにあるナゾの宗教的儀式をやるための場所っぽいもの。これを冷静にやりすごして右に進むと

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一号空港緑地の入り口となります。水曜どうでしょう(北海道テレビ放送で制作している人気番組)のマニアにとってはこの公園も聖地(という名のただのロケ場所)です。DVD第6弾で後藤姫だるま工房さんを訪ねる旅の中で、この公園と思われる場所が登場します。それはともかく

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やや距離があるものの、エプロンが一望できます。そして滑走路の方はというと

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R/W01での着陸がちょうどいい感じ。天気とかどうとかはもう繰り返しになっちゃうので割愛します。

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離陸の方はといえば、公園に近いT-1でのインターセクションディパーチャーをリクエストすることが多く(滑走路端の取付誘導路は滑走路延長工事を行った関係でT-0)、後追いどころか遙か彼方で機首を上げることが多いので絵にしにくいのですが、目の前の平行誘導路を通ってT-1へと曲がっていくあたりはそれはそれで見応えがあります。

写真を見ても分かるかと思いますが、この公園は滑走路面に対してやや高い位置にありまして、少し見下ろすような角度で撮影で来ますが、公園の奥の方に行くと下に降りられる階段があります。

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その階段を降りた先がこんな場所。やや廃墟感があるところですが、ここはかつて大分空港と大分市を結んでいたホーバーフェリーの航走路。ターミナルビルの乗り場から海までの間、ホーバークラフトが移動する通路でした。2009年10月末で廃止となり、この写真を撮った時点で10年ほどとなります。ずいぶん前に一度だけ乗った記憶があるのですが覚えていることは「意外と客室から外が見えない」ということぐらい。

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下に降りるとやや距離が近くなることもあってタキシング中の機体などは迫力があります。行こうと思えば旧航走路の中に入ることも不可能ではないのですが、入っていいのやらいけないのやらよくわからないので入らないの推奨で。

それなりに広い公園で高低差もあるのでバリエーションを付けた写真が撮れるので、お手軽にいける割には楽しめる撮影ポイントではないかと思いますよ。

 

この日、予想していたより肌寒い気候だったのに、上着を空港ターミナルビルのコインロッカーにしまって出かけてしまうというミスをやらかしてしまい、寒さに耐えながらの撮影だったのですが、ターミナルビルにいい施設がありました。

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そう、おふろ!

ではなく足湯。べっぷ原町の湯の温泉をタンクローリーに詰めて運んできているみたいで(撮影ポイントからの帰りにローリーを目撃)、香りはそれほど感じなかったものの、足を入れるととろっとしたお湯が感じられ、5分ほどで体もすっかり温まりました。

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なんていうんでしょう、この口のところから常に温泉が流れてきて、温度もいい感じで保たれてます。

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目の前には別府の温泉街(の写真)が。写真左手のテレビでは、大分県が制作したと思われる観光プロモーション映像が流れてます。なかなか手の込んだ作品でした。

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そんな温泉気分に浸りながら外を見るとそこは到着ロビー。この違和感もおもしろいところ。到着便の時間帯によっては混雑するみたいですが、行った時はちょうどガラガラでゆっくりと暖まることができました。国内線だと到着するとバタバタとバスだレンタカーだと移動してしまうところですが、一度足を入れてみるもオススメです。

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